CO-LEARNERSが生まれた背景
- Posted by 宮澤宗隆
- Categories CO-LEANERS, education
- Date 2021年5月29日
CO-LEARNERSの考える「日本の教育の問題点」とは?
日本の近代的教育制度は、1872年(明治5年)に公布された「学制」までさかのぼります。
当時の明治政府は、教育を充実させることによって国民の知識を高め、国家の近代化を早急に進めようとしていました。
そこで、フランスの教育制度をもとに、全国に学校(小学校・中学校・大学校)を設置して、6歳以上の全ての国民に教育を受けさせるようにしました。
現在の日本の教育制度は、約150年前に制定された「学制」から本質的な変化はあまりなく、以下の3つの特徴があります!
①集団&受け身スタイル
日本の学校教育では、集団教育や一方的な講義スタイルが一般的です。
これは、戦前の「富国強兵」や戦後の「高度経済成長」においては一定の効果を上げてきました。
②偏差値重視の勉強
実は諸外国でも「有名大学」の卒業生が活躍することは一般的です。
しかしながら、海外においては、大学でしっかり勉強して卒業することが重視されているのに対し、
日本ではその学校に入るための受験勉強に重きが置かれて、入学後は熱心に勉強を継続しなくなる傾向があります。
③知識偏重の暗記学習
正解がある課題に対しては、知識と経験がものを言います。
インターネットが発達するまでは、知識があることは、組織でも社会でも非常に有用でした。
これらの特徴を持つ日本の教育制度は、確かに「バブル崩壊」や「IT革命」以前は一定の効果があったと言えますが、
次第に時代の変化に対応できなくなってきており、現在においてはむしろ大きな問題点になってきています!
CO-LEARNERSの考える「これからの教育の在り方」
日本においてバブル経済崩壊後の1990年代初頭以降、経済が低迷し続けているいわゆる「失われた30年」について様々な統計や分析がありますが、
一言で表すと「正解がわからない時代」になった、ということではないでしょうか?
そのような状況においては、従来の教育制度(集団&受け身スタイル、偏差値重視の勉強、知識偏重の暗記学習)では対応できなくなりつつあります。
そこで、これからの教育は、以下のようにあるべきだと考えます!
①個々の能動的な学習習慣
「アクティブラーニング」ともいいますが、「主体的・能動的」な学習習慣は講義だけでは産まれません。
受講者が積極的に発言・行動することにインセンティブがある場が必要です。
②時代の変化に適応する継続した学習力
インターネットの普及により、時代の変化のスピードは、「ドッグイヤー」や「マウスイヤー」と言われるように非常に速くなってきており、新しい技術や知識をいかに効率よく学ぶか?という「学習力」が問われます。
③試行錯誤を繰り返して正解を導き出す力
正解の無い世界では、「仮説」と「検証」の繰り返しが重要です。
そのためには「失敗」を許容し、「まずやってみる」という行動力が求められます。
これからの教育は、上記の観点を考慮して新しく制度設計していく必要があると考えます!
CO-LEARNERSの提案する「新しい学習スタイル」
変化が激しく正解がわからない現代社会においては、
①個々の能動的な学習習慣
②時代の変化に適応する継続した学習力
③試行錯誤を繰り返して正解を導き出す力
を育むことが、教育の在るべき姿であると考えます。
そこで我々は、具体的に以下のような「新しい学習スタイル」を提案します!
①チームで役割を持って取り組む
自分だけではなく、他者と一緒に考える過程があるのが「アクティブラーニング」の特徴です。
学習やチームの課題の正解を仲間と考えることで「能動的な学習習慣」を身につけていきます。
②マイルストーンを明確に
学習が続かなかったり効率的に学べない大きな理由は、「何から手をつけたらいいかわからない」ことです。
目標を達成するための具体的なカリキュラム(=マイルストーン)を明示し、チームで励まし合うことで一歩ずつ進めていきます。
③失敗を許容する
教材やマイルストーンが明確なため、大きく道筋から外れることはありません。
まずは限られた範囲ではありますが、試行を繰り返すことで自身にあった方法を模索していきます。
明治時代から約150年間続いてきた従来の教育制度を完全に否定するのではなく、
「過去の資産」を活かしつつ「学びの場と方法」を皆様に提供したいと考えています!